2006年05月07日
12年後の卒業式
先日、プライベートで小学校の同窓会があった。
僕たちの小学校は、卒業生23人の小さなクラスでした。
幼稚園から、6年生までずーっと同じ顔ぶれ。
小さいクラスでしたので、とっても仲がよく、
卒業して今回で3回目の同窓会となります。
その中で、毎回6年生の担任の先生がゲストで
きてくださり、昔のバカ話をする。
今回集まったのは、14名。
みんな変わらず(話の中身は子供の話が多く
年を感じましたが・・・)昔話に話が咲いた(なんと6時間も・・・)
いつものような、同窓会。
でも、今回は特別な同窓会になった。
先生の最後のあいさつ。
「きみたちは、僕にとって本当に財産です。
こうして、何回も同窓会を開いてくれる
クラスは、きみたちだけ。
自分が教えたのは、26歳の時。
先生という仕事を行うなかで、
本当に、いろいろ悩んでいた時期に
担任をさせてもらった。
きみたちは、本当にいい子ばかり、
今でも年賀状をくれるし、人生の節目節目に
それぞれが会いにきたり、報告をくれたりする。
先生とっても幸せです。
先生に、1つわがままを言わせてください。
僕は、あと12年で定年退職します。
その時に、今日のような同窓会を開いて欲しい。
僕はみんなよりも早く逝ってしまうだろうが、
君たちは、誰一人として、僕よりも早く逝かず
定年の時に、元気な顔を見せて欲しい。
君たちは、本当に僕の宝です。
ありがとう・・・」
最後は、先生もみんなも泣き崩れて
言葉にはならなかったけど、先生は
こんな素晴らしい言葉をくれた。
先生。先生こそ僕たちの宝です。
こんなに、人のことを思いやる素晴らしさを
教えてもらいました。
常に連絡をとっているわけでもないのに、
こうして僕たちのことを想ってくれる
その優しさにふれたとき、
「こんな恵まれた環境でそだったんやなー」って
認識できる。
先生は、みんなにとって一生先生です。
僕たちの本当の卒業は、
先生の定年の時に、
「先生の教えてくれたもの
やさしさ、思いやり、温かさ。
少しですが、自分達の周りにも
伝えれるようになりました」
っていう、報告とともに、「先生お疲れ様」の
言葉を添えることができたなら、
それが、卒業になるのかなって思います。
ほんとに、ほんとにありがとうございます。
立派に卒業できるよう頑張ります。
12年後の卒業式を夢見て。